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帯状疱疹にご注意ください

ページID:0005772 更新日:2025年4月1日更新 印刷ページ表示

早めに受診をしましょう

帯状疱疹の治療に使用されている抗ウイルス薬は、発症初期であるほど効果が高いとされており、早期の投与は重症化や合併症の予防効果があります。体の左右どちらかに、かゆみや痛みを感じたり帯状の赤い発疹が現れるなど、帯状疱疹かもしれないと思ったら、早めに受診をしましょう。

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、体の中に潜んでいた水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹ウイルスによって起こります。子どもの頃に水痘にかかり、治った後も体の神経節に潜んでいたウイルスが、加齢や病気、強いストレスなどの影響で、免疫力が弱まると再び活動をはじめ、帯状疱疹として発症します。成人の9割以上が水痘・帯状疱疹ウィルスを保有し、50歳以上になると発症頻度が高まり、80歳までに3人に1人が帯状疱疹を発症すると推定されています。

症状

帯状疱疹は、水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、体の左右どちらか片側の神経に沿って帯状に出現します。発疹が出現する2~3日前から、体の左右どちらかに、特に皮膚の柔らかい部位(胸、お腹、背中、顔面など)にかゆみや痛みを感じるようになり、その後、痛みを伴う赤い発疹が現れ、治るのに3週間ほどかかります。

周囲への感染

帯状疱疹患者の水疱には水痘・帯状疱疹ウィルスが含まれており、主に、接触感染により、水痘になったことのない人が水痘を発症する可能性があります。

合併症について

帯状疱疹の代表的な合併症として、帯状疱疹後神経痛(PHN)があります。発疹が消失した後も、数か月から数年にわたり、焼けるような痛みやズキンズキンする痛みが残り、睡眠や日常生活を送ることに支障が出るような場合もあります。
その他、頭頚部の帯状疱疹の場合は、結膜炎や角膜炎などの眼の合併症や、片側の顔面神経麻痺、難聴などの重篤な合併症を起こすこともあります。

予防と治療

予防としては、できるだけ健康的な生活習慣を保つことが大切です。バランスのよい食事や適度な運動、十分な睡眠を心がけ免疫力を低下させないようにましょう。さらに、50歳以上の方については、帯状疱疹ワクチンを接種することで、発症予防・重症化予防が期待できるとされています。
治療は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬と痛みを抑える鎮痛薬が処方されます。より早期の投与が効果的といわれていますので、できるだけ早く受診しましょう。

帯状疱疹ワクチンについて

50歳以上の方(注)を対象に2種類のワクチンがあります。生ワクチンが1回接種、不活化ワクチンが2回接種となっています。予防接種は発症を完全に防ぐものではありませんが、発症しても軽症ですみ、後遺症の予防につながるとされています。必ず医師にご相談の上、接種についてご検討ください。
(注)不活化ワクチンは、帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者(疾病又は治療により免疫不全である者、免疫機能が低下した者又は免疫機能が低下する可能性がある者、その他医師が必要と認めた者)も接種対象者です。

令和7年度から65歳以上の方などを対象に帯状疱疹の定期接種を実施します。
詳しくは、こちらのページをご確認ください。