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ユネスコ無形文化遺産登録
〈登録年月日〉令和4年11月30日
国の重要無形民俗文化財
〈所在地〉まんのう町佐文(さぶみ)
〈保存団体〉佐文綾子踊保存会
〈指定年月日〉昭和51年5月4日
まんのう町佐文に伝わる綾子踊は、干ばつ時に雨乞踊として臨時に行なわれてきた。近年は佐文綾子踊保存会によって、隔年の8月末から9月初めの日曜日、加茂神社(かもじんじゃ)に奉納されている。
踊の次第は、まず棒振(ぼうふ)りと薙刀(なぎなた)振りが踊りの場の四方を祓い問答(もんどう)を行なう。続いて踊り手一行が踊りの隊形を作り、花笠を被った羽織袴姿で手に大団扇(おおうちわ)を持った芸司(げんじ)が口上(こうじょう)を述べ踊りが始まる。曲目には「水の踊」「四国船」「綾子踊」「忍びの踊」など12曲があり、それぞれの小歌に合せ、太鼓・笛・鼓・鉦(かね)などを囃子(はやし)にして展開される。踊り手は小踊、大踊、側踊(がわおどり)の組に分かれる。踊り手のうち、小踊と大踊はみな女装の男子で、芸態に江戸初期の歌舞伎踊をうかがわせるなどの特徴がある。
令和4年11月30日、ユネスコ無形文化遺産保護条約第17回政府間委員会において、まんのう町の綾子踊を含む風流踊(ふりゅうおどり)がユネスコ無形文化遺産へ登録された。
Ayako-odori(英語訳:English translation)
綾子踊パンフレット
ユネスコ無形文化遺産「風流踊」
ユネスコ無形文化遺産「風流踊」パンフレットができました
加茂神社
まんのう町佐文地区にて伝承されている「綾子踊」は、江戸時代初期の歌舞伎の踊り歌の面影を残し、わが国の芸能史や歌謡史を研究する上で大変貴重です記録誌「綾子踊」販売中。この学術的な資料と伝承の記録作りを目的に、2019年1月に記録誌「綾子踊」が発刊されました。専門家による綾子踊歌詞の評釈、現代語訳や、過去の貴重な記録など、綾子踊の魅力を集めた一冊となっています。この機会に「綾子踊」の面白さに触れてみませんか?
販売窓口 まんのう町教育委員会生涯学習課(まんのう町生間415-1)
価格 本体1,500円+税