本文
まんのう町指定天然記念物
〈所在地〉まんのう町勝浦(かつうら)
〈指定年月日〉令和7年2月26日
下福家のモミジは、民家の北西隣に位置する。樹齢は推定約300年で未だ樹勢は旺盛。胸高の幹回りは2.9メートル。
モミジは日当たりのよい半日陰を好む樹種であるため森林の中では大きく育たず、寺院や人家の横など、常に人の手の入る場所において長く樹齢を重ねることができる。このことから、下福家のモミジは代々、手厚く管理され、受け継がれてきたことがわかる。
モミジの巨木は、全国的に見て希少であり、県内では観音寺市指定記念物として「五郷石砂お観音さん山もみじ」が唯一指定文化財となっている。下福家のモミジも、全国的に見て巨木の類に入り、大変希少であると考えられる。
下福家のモミジは、地域の豊かな自然環境と人の営みの歴史が織り成す貴重な天然記念物である。