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担当課: 生涯学習課

木造菩薩立像(もくぞうぼさつりゅうぞう)


香川県指定有形文化財(彫刻)

指定年月日:昭和56年4月21日

 本像は平安時代後半の作とされる。髻(もとどり)は高めに形良く整えられ、丸く短い面相に穏やかな目鼻を巧みに刻み、裳(も)の折り返し部分が浅く柔らかに彫り出されるなど、この時代の代表的な作例といえる。
 現在、素木の像の印象を受けるが、桧材寄木造(ひのきざいよせぎづくり)で像表面には金箔を漆で貼った痕跡が残る。眼は彫り込まれており、像高は101cmである。
 本像は聖観音(しょうかんのん)とも称されていたが、腰を左にひねり、右手を膝前に出している姿からみて、薬師如来(やくしにょらい)の脇侍(わきじ)である月光菩薩(げっこうぼさつ)ではないかとする説もある。



大川念仏踊(だいせんねんぶつおどり)



香川県指定無形民俗文化財

開催地:まんのう町中通(なかと)
保存団体:大川念仏踊保存会
指定年月日:平成19年3月30日

 大川念仏踊は、雨乞いの神として大川神社を祀ることに由来している。「天平4(732)もしくは6(734)年、諸国大旱魃(かんばつ)のとき、讃岐の国司が大川神社に雨乞いの祈願をした。その時、祠の前の小さな池から1匹の白蛇がはい出してきて、たちまち竜に姿を変えて天に昇り、雲を呼び大雨を降らせた。人々は喜んで鉦(かね)を打ち鳴らして踊り狂った。」という言い伝えがある。
 寛永5(1628)年には高松藩主生駒高俊(いこまたかとし)が、雨乞いのために大川神社に鉦35丁を寄進したが、年号の入った鉦の一部は今に伝えられている。
 古くは毎年旧暦6月14日に奉納されていたが、20日以上日照りが続くようなときにも奉納していた。多い年には年に20回も奉納し、踊を奉納すると必ず雨が降ったといわれている。
 現在は、旧暦の6月14日に近い日曜日、大川神社に始まり、山頂の秋葉権現、龍王社に奉納したあと下山して、中通八幡神社、新生(しんせい)の龍王社、天川神社(あまがわじんじゃ)に奉納している。


大川神社


杉王神社(すぎおうじんじゃ)のスギ


香川県指定天然記念物

所在地:まんのう町川東(かわひがし)
所有者:杉王神社
指定年月日:昭和46年4月30日

 まんのう町の東南端地域に位置する杉王神社。その境内には一目では見上げることも出来ない程の大杉がそびえている。この大杉は高さ約50m、幹の太さは約9.2mあり県下最大の杉とみられ、樹齢は800年以上と考えられている。
 杉王神社のある場所は、国道438号線の三頭トンネル入り口から左へ旧道をおよそ2kmほど進んだ、土器川の支流明神川(みょうじんがわ)沿いの旧川奥(かわおく)小学校跡地の横で、川奥地区の中心地にあたる。
 大杉は幹の部分が空洞になっていて昔は子どもたちがこの中に入って遊んでいた。現在は木の根元をかさ上げして囲いをしており、中に入る事はできない。川奥地区の数々の歴史を静かに見守ってきた大杉。地域は高齢化で寂しくなってきたが、大杉の樹勢はまだまだ旺盛で、川奥の主として、いまだにその偉容を誇っている。




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