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担当課: 生涯学習課

綾子踊(あやこおどり)



国の重要無形民俗文化財

所在地:まんのう町佐文
保存団体:佐文綾子踊保存会
指定年月日:昭和51年5月4日

 まんのう町佐文に伝わる綾子踊は、干ばつ時に雨乞踊として臨時に行なわれてきた。近年は佐文綾子踊保存会によって、隔年の8月末から9月初めの日曜日、加茂神社(かもじんじゃ)に奉納されている。
 踊の次第は、まず棒振(ぼうふ)りと薙刀(なぎなた)振りが踊りの場の四方を祓い問答(もんどう)を行なう。続いて踊り手一行が踊りの隊形を作り、花笠を被った羽織袴姿で手に大団扇(おおうちわ)を持った芸司(げんじ)が口上(こうじょう)を述べ踊りが始まる。曲目には「水の踊」「四国船」「綾子踊」「忍びの踊」など12曲があり、それぞれの小歌に合せ、太鼓・笛・鼓・鉦(かね)などを囃子(はやし)にして展開される。踊り手は小踊、大踊、側踊(がわおどり)の組に分かれる。踊り手のうち、小踊と大踊はみな女装の男子で、芸態に江戸初期の歌舞伎踊をうかがわせるなどの特徴がある。
 令和4年11月30日、ユネスコ無形文化遺産保護条約第17回政府間委員会において、まんのう町の綾子踊を含む風流踊(ふりゅうおどり)がユネスコ無形文化遺産へ登録された。



記録誌「綾子踊」刊行、販売中

ユネスコ無形文化遺産「風流踊」パンフレットができました

 「風流」は、華やかな、人目を惹く、という「風流」の精神を体現し、衣裳や持ちものなどに趣向をこらし、歌や、笛・太鼓・鉦などの囃子に合わせて賑やかに踊る民俗芸能です。 地域の歴史や風土に応じ、広く親しまれている盆踊をはじめ、念仏踊や太鼓踊など、様々な姿で伝承されており、そこに込められた願いも除災や死者供養、豊作祈願、雨乞いなど多様ですが、安寧な暮らしを願う地域共同体によって囃し、踊られ、今日に継承されてきました。
 「風流踊」は、地域の人々が世代を超えて関わり、地域全体で伝承してきたことから、地域社会の核ともなる役割を果たしてきました。特に災害の多い日本では、被災地域の復興の精神的な基盤ともなるなど、文化的な意味だけでなく、社会的な機能も有しています。
 本パンフレットでは、それぞれの地域の歴史と風土を反映し、多彩な姿を見せるとともに、地域の活力の源としても大きな役割を果たす「風流踊」の魅力をご紹介いたします。


パンフレットを展示等で利用、印刷し配布される場合は下記お問い合わせ先までご一報ください。
(個人で印刷し、閲覧される場合はご連絡は不要です。)

お問い合わせ
全国民俗芸能「風流」保存・振興連合会(全風連)事務局
所在地: 〒769-0313 香川県仲多度郡まんのう町生間415-1  (まんのう町教育委員会生涯学習課内)
    TEL:0877-89-7020 FAX:0877-89-8100

民俗芸能「風流」パンフレットができました


加茂神社


満濃池樋門(まんのういけひもん )



国の登録有形文化財

所在地:まんのう町神野
管理者:満濃池土地改良区
登録年月日:平成12年2月15日
 
 日本最大級の農業用ため池である満濃池の底樋隧道(そこひずいどう)とその出口である。香川県さぬき市大川町(おおかわちょう)弥勒池(みろくいけ)の石穴掘削(せっけつくっさく)で信望を得た軒原庄蔵(のきはらしょうぞう)が、安政(あんせい)の地震で決壊した満濃池堰堤(えんてい)下の石造底樋(せきぞうそこひ)に代えて建設した。明治2年に着手、翌3年に貫通した。
 底樋の抗口(こうこう)の周囲には五角形の迫石(はくせき)を用い、石造のコーニス・袖壁(そでかべ)・柱頭付端柱(ちゅうとうつきたんちゅう)で抗門(こうもん)を飾る。樋門は間口3.5m、高さ4.2mで、底樋管(そこひかん)の全長は197mである。  


満濃池樋門の位置


重田家住宅主屋(しげたけじゅうたくしゅおく)他5件


主屋


国の登録有形文化財

所在地:まんのう町山脇(やまわき)
登録年月日:平成15年9月19日

 重田家住宅が建つ山脇は讃岐山脈北麓の標高約140mに位置し、古来より阿波-讃岐間の交通の要衝だった。金刀比羅宮参詣のための箸蔵(はしくら)街道が通り、昭和20年代までは、春と秋の農繁期に阿波の牛を讃岐の農家に貸し出す借耕牛(かりこうし)の取引の中継地点として栄た。
 重田家初代は農業を営み、主屋の東南角隅部が古宅で、明治10年に増築された。さらに雪隠(せっちん)が大正3年に増築され、現在の屋敷構えとなった。敷地は、山裾の傾斜地を約50m角の四角形に平坦に造成されている。東側と北側の小高い丘は丁度屏風(びょうぶ)を立てたようになり、季節風を防ぐ役目をしている。家は南向きで、主屋に向かって右側に釜屋(かまや)と湯殿(ゆどの)があった。左側には道具蔵及び雪隠が接続している。家の前にはカドと呼ばれる広庭(ひろにわ)があり屋外の作業場となっている。正面は長屋門(ながやもん)が建てられた上層の農家の家構えである。
 国の有形文化財に登録されたのは、主屋、長屋門、道具蔵及び雪隠、米蔵、取合廊下(とりあいろうか)、土塀及び石垣擁壁(ようへき)の6件である。


中寺廃寺跡(なかでらはいじあと)



国の史跡

所在地:まんのう町造田
指定年月日:平成20年3月28日

 中寺廃寺跡は、徳島県との県境に程近い大川山(だいせんざん、標高1042.9m)の西尾根、標高約700mの山奥に位置する平安時代の古代山林寺院跡である。遺跡は約18.8ヘクタールに広がり、主な遺構は尾根斜面の3か所に造成された平坦地(ゾーン)に配置されている。
 仏(ほとけ)ゾーンでは、仏堂跡(ぶつどうあと)・塔跡(とうあと)・大炊屋跡(おおいやあと、供物の調理施設)を確認した。仏堂と塔はともに南を向き、仏堂の正面を避けて塔が立地している。仏堂・塔は計画的に建物が配置された中枢(ちゅうすう)伽藍であったと考えられることから、仏ゾーンは中寺の中心的な地区であるといえる。
 祈(いのり)ゾーンでは、割拝殿跡(わりはいでんあと)、僧房跡(そうぼうあと)を確認した。割拝殿から広場を見通した正面には、古くから信仰の対象となった霊峰大川山を望む。祈ゾーンはその立地から、中寺の中では最も早い時期から大川山信仰に根ざす活動が行われていたと考えられ、中寺の始まりと発展を考える上で重要な地区である。
 願(ねがい)ゾーンには、石組遺構(いしぐみいこう)16基(き)が分布している。願ゾーンは古来より人の立ち入りが少なかったと考えられ、現在まで平安時代に近い姿で保たれている希少な地区である。仏教を信仰する一般の人々が年中行事(ねんちゅうぎょうじ)として石組の塔を造ったと考えられ、祭祀的(さいしてき)な意味合いの強い地区である。
 平地に立地することが一般的だった古代寺院は、平安時代になると修行の場として山中へ造営(ぞうえい)されるようになったが、中・四国における古代山林寺院の展開についてはまだまだ謎が多い。中寺廃寺跡はそのような中で様相が明らかとなった数少ない寺院跡の一つである。


中寺廃寺跡周辺のヤマザクラ開花状況

一時避難所の各トイレ、冬季閉鎖のお知らせ

史跡内の一時避難所併設のバイオトイレにつきまして、
4月初旬まで、低気温による分解能力低下のため閉鎖します。
お越しのお客様にはご不便をおかけしますが、ご理解くださいますようお願い申し上げます。



Googleストリートビューで観る

柞野道駐車場


江畑道駐車場


中寺道駐車場



天川神社社叢(あまがわじんじゃしゃそう)



国の天然記念物

所在地:まんのう町造田
所有者:天川神社
指定年月日:昭和55年12月17日

 天川神社は土器川上流の左岸にあり、国道438号線沿いの山の斜面に鎮座している。天川神社の創建は天平2年(730)と言われる。
 天川神社のすぐ裏側に広がるおよそ3ヘクタールの森が、国の天然記念物に指定されている。この森は、花崗岩(かこうがん)の風化土壌(ふうかどじょう)の上に約300種類に及ぶ植物が繁茂している。樹齢700年とも言われる巨木もあり、道路脇の三本杉は特に大樹である。この杉を守るために、国は国道を整備する際、道を上りと下りの2本に分離したほどである。繁茂している樹木ではツブラジイ、イヌガシ、ナンテン、ヤマウルシ等の樹木、ササクサや県下では珍しいヤノネシダ、ヌリトラノオ、シシラン等のシダ類、クジャクゴケ、エビゴケ、コバノホソベリシズゴケ等のコケ類が生育している。
 讃岐山脈の山麓に自生する代表的な植物が残存している貴重な自然林として、学術的に価値が高いと評価されている。



満濃池(まんのういけ)



国の名勝

所在地:まんのう町神野(かんの)・吉野(よしの)・七箇(しちか)
管理者:満濃池土地改良区
指定年月日:令和元年10月16日

 金倉川(かなくらがわ)をアーチ式の土堰堤(どえんてい)で堰(せ)き止め、最大1,540万㎥の水を貯える。農業用のため池としては貯水容量国内第一の規模を誇る。大宝(たいほう)年間に築かれて以来、弘法大師空海や西島八兵衛(にしじまはちべえ)、長谷川佐太郎(はせがわさたろう)らによる修築を繰り返し現在に至る。広大な池面に写る山容は、四季とともに変化を見せ、古来より人々に愛されている。
 国内初のため池の名勝である。



国から名勝に指定されました

満濃池堰堤



このページに関する問い合わせ先

生涯学習課
電話:0877-89-7020

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