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香川県指定無形民俗文化財
〈開催地〉まんのう町中通(なかと)
〈保存団体〉大川念仏踊保存会
〈指定年月日〉平成19年3月30日
大川念仏踊は、雨乞いの神として大川神社を祀ることに由来している。「天平4(732)もしくは6(734)年、諸国大旱魃(かんばつ)のとき、讃岐の国司が大川神社に雨乞いの祈願をした。その時、祠の前の小さな池から1匹の白蛇がはい出してきて、たちまち竜に姿を変えて天に昇り、雲を呼び大雨を降らせた。人々は喜んで鉦(かね)を打ち鳴らして踊り狂った。」という言い伝えがある。
寛永5(1628)年には高松藩主生駒高俊(いこまたかとし)が、雨乞いのために大川神社に鉦35丁を寄進したが、年号の入った鉦の一部は今に伝えられている。
古くは毎年旧暦6月14日に奉納されていたが、20日以上日照りが続くようなときにも奉納していた。多い年には年に20回も奉納し、踊を奉納すると必ず雨が降ったといわれている。
現在は、旧暦の6月14日に近い日曜日、大川神社に始まり、山頂の秋葉権現、龍王社に奉納したあと下山して、中通八幡神社、新生(しんせい)の龍王社、天川神社(あまがわじんじゃ)に奉納している。
大川神社