本文
まんのう町指定有形文化財(絵画)
〈指定年月日〉昭和59年8月1日
本書は阿弥陀如来(あみだにょらい)が観音(かんのん)・勢至(せいし)の二菩薩(ぼさつ)を伴って来迎(らいごう)する様子が描かれたもので、鎌倉時代末期の作とされる。
三尊の納衣(のうえ)や裳(も)の部分に使われた細かい截金(きりかね)文様が見事である。脇侍(わきじ)の観音・勢至の両菩薩が上下に描かれ動きを感じさせる。光背(こうはい)の火炎は天台宗(てんだいしゅう)系知恩院(ちおんいん)派の画風をしのばせる。
本書の大きさは縦149cm、横69cmである。