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国の登録有形文化財
〈所在地〉まんのう町神野(かんの)
〈管理者〉満濃池土地改良区
〈登録年月日〉平成12年2月15日
日本最大級の農業用ため池である満濃池の底樋隧道(そこひずいどう)とその出口である。香川県さぬき市大川町(おおかわちょう)弥勒池(みろくいけ)の石穴掘削(せっけつくっさく)で信望を得た軒原庄蔵(のきはらしょうぞう)が、安政(あんせい)の地震で決壊した満濃池堰堤(えんてい)下の石造底樋(せきぞうそこひ)に代えて建設した。明治2年に着手、翌3年に貫通した。
底樋の抗口(こうこう)の周囲には五角形の迫石(はくせき)を用い、石造のコーニス・袖壁(そでかべ)・柱頭付端柱(ちゅうとうつきたんちゅう)で抗門(こうもん)を飾る。樋門は間口3.5m、高さ4.2mで、底樋管(そこひかん)の全長は197mである。