ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > まんのう町の文化財 > 木戸(きど)の馬蹄石(ばていせき)

本文

木戸(きど)の馬蹄石(ばていせき)

ページID:0001704 更新日:2025年2月17日更新 印刷ページ表示

木戸の馬蹄石

香川県自然記念物 地質

〈指定年月日〉昭和51年3月23日

 まんのう町中通(なかと)字木戸の土器川河川床(かせんしょう)にある和泉層群(ぐん)基底部砂岩(いずみそうぐんきていぶさがん)中のカキの化石層。厚さ約1メートルの砂岩中に密集して、化石床(かせきしょう)を形成しており、化石層が数枚認められる。また、砂岩、頁岩(けつがん)、互層(ごそう)部の差別浸食模様が顕著(けんちょ)である。川に下りると、露出(ろしゅつ)した岩床に見事な馬蹄(ばてい)に似た紋様が見られる。この岩に、渓流の飛沫(ひまつ)が当り、その景観はすばらしい。
  この馬蹄石にまつわる伝説がある。源平合戦(げんぺいがっせん)の折、源義経(みなもとのよしつね)が源氏の本隊を率(ひき)いて、阿波から真鈴(ますず)を越え勝浦(かつうら)に出て、ここ中通に来た。川の淵で馬を停めて、しばし休憩をしたときに蹄(ひづめ)の跡がついたという。昔の人々は一つの自然を見るにも、詩情が豊かであったことがうかがえる。