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世界かんがい施設遺産

平成28年、国際かんがい排水委員会(ICID、International Commission on Irrigation and Drainage)認定。世界かんがい施設遺産とは、潅漑の歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとともに、潅漑施設の適切な保存に資するために、2014年より国際かんがい排水委員会が登録している。登録の対象施設は、建設から100年以上経過しているもの、ダム(潅漑主目的)・ため池等の貯水施設・堰、分水施設・水路・古い水車等である。主な基準としては、潅漑農業の画期的な発展等に資するもの、構想・設計・施工・規模等が当時としては先進的なもの、長期にわたり特筆すべき運営・管理を行ってきたものとされている。満濃池は対象施設・主な基準ともに合致する内容を備えているものとして評価された。

地域活性化に役立つ近代化産業遺産

平成21年、経済産業省選定。全国各地には、我が国の産業近代化の過程を物語る存在として、数多くの建築物、機械、文書が今日まで継承されており、これらは、自らが果たしてきた役割や先人たちの努力など、豊かな無形の価値を今に伝えおり、これらの歴史的価値をより顕在化させ、地域活性化の有益な「種」として、地域の活性化に役立てることを目的として、これらを「近代化産業遺産」として認定するものとしている。 平成19年度及び20年度において、地域史・産業史の観点から、それぞれ33のストーリーとして取りまとめた「近代化産業遺産群33」「近代化産業遺産群 続33」を公表した。「近代化産業遺産群 続33」の「31.地域住人の熱意と努力により進められた瀬戸内海沿岸の潅漑設備整備の歩みを物語る近代化産業遺産群」の構成遺産の一つに満濃池が認定されている。大正3年(1914)には全ての樋がコンクリートや花崗岩に取替えられるとともに、相次いで嵩上げが行われるなど、近代技術による改良が図られた点が評価された。

ダム湖百選

平成17年、財団法人ダム水源地環境整備センター(現一般財団法人水源地環境センター)選定。所在する地方自治体首長の推薦を受け、選定したダム湖である。趣旨としては、人々の生活を水害から守り、用水や電力の供給を行っているダム湖の中には、四季を通じて美しい景観を見せたり、水や自然の学習と上下流交流の場となるなど人々に様々な恩恵をもたらしているものが多くあり、「ダム湖百選」は、そのような地域に親しまれ、地域にとってかけがえのないダム湖を選定、顕彰することによって、より一層地域に親しまれ、地域の活性化に役立つことを願って選定するものとしている。募集期間は平成16年10月1日から同年12月15日まで。165ダム湖の応募があった。選定項目として好ましい景観、生態系への配慮、歴史的な価値、人と自然とのふれあい、上下流の交流、学習の場としての利用、地域の人々の関心などが挙げられ、これらが総合評価された。満濃池は、降雨の少ない香川県に造られた日本最大のため池で、弘法大師が唐で学んだ土木技術を駆使して改修を施した歴史的な価値の高さ、地域の潅漑の大きな役割を果たし「讃岐の水がめ」と呼ばれて親しまれ、「ゆる抜き」は讃岐の夏の風物詩であり、周辺に多くの公園が点在し人々の憩いの場となっている点が評価された。

香川のみどり百選

平成16年、香川県選定。県が公募し、選定した県内の自然の百選。穏やかな瀬戸内海に浮かぶ島々、白砂青松の海岸線、平野部に広がる田園地帯、点在するおむすび山とため池、そして南に連なる讃岐山脈などは、古くから引き継がれてきた郷土香川のみどりの風景であり、香川特有の気候風土の下で、祖先が生活の中で形づくり、守り育ててきたものである。趣旨としては、こうした美しい郷土のみどりの中から「百選」を選定することをきっかけとして、身近なみどりが再認識され、みどりを守り育てる気運や活動が広がっていくことを願うものとしている。

残したい“日本の音風景100選”「満濃池のゆるぬきとせせらぎ」  

平成8年、環境庁(現環境省) 選定。「全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境(音風景)」を広く公募。「日本の音風景検討会」の選定審査の結果に基づき、これらの応募のうちから音環境を保全する上で特に意義があると認められる100件を選定したもの。満濃池は、ゆる抜きにより放出される水音が豊作を祈る人々の心に深く響き渡るであろうとして選定された。


ため池100選

昭和54年(1979)、四国新聞社選定。創刊90周年記念事業の一環。県下のため池が貯水量の多い順よりランクイン。満濃池は1,540万tで堂々の1位である。選定に伴い、昭和54年8月から「ため池100選」が100回連載された。

新さぬき百景

昭和43年(1968)、四国新聞社選定。明治百年、四国新聞創刊80年記念事業の一環として選定された。瀬戸大橋時代に向けた観光活性化のためであった。県下市町村、交通関係各企業、県民からの推薦で180か所の候補地を金子知事ら13人の委員によって150か所に絞り、一般投票が実施された。投票総数は127,881票、上位70か所は自動的に決定、残りは80か所から選定された。最高得票は土庄町の銀波浦の5,128票だった。四国新聞社は、この100か所に石標を建てて観光PRに協力した。満濃池は自動決定の70位外で、委員により選定された。


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